フェルメール「真珠の首飾りの少女」を観る

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を観る

 9月3日午後、事務所のみなさん多忙のなか、若干、良心の呵責を感じたのですが、フェルメール(神戸市立博物館 マウリッツハイス美術館展)を観てきました。

 私は、おそらく生来、美術、音楽などの分野についての素質を欠いていることを自覚しており、わずかに作者の時代背景、生涯、思想などの考証に参入できるだけです。
 そこで、ウイキペデイアなどで、フェルメールレンブラントルーベンスなど16、17世紀頃のオランダの美術界の様子をのぞき見たうえで、かの有名なフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を「拝顔」することにしました。
 「少女」の画は、薄暗い大きな一室の壁に一枚だけ掛けられ、そこにだけ照明が当てられていました。週日にもかかわらず、この部屋では何十人もの人が列を作って順番を待っていました。

 「少女」は、あの青いターバンと真珠の耳飾りを着け、大きな瞳とわずかに開いた意外に濃い赤みがかった唇でこちらを見つめていました。
 ゴッホのように直接観る人の心情に食い入るような印象は感じませんでしたが、多くの人たちの評価のように一種の感動を覚えました。
 あらかじめ、テレビなどで、光線を考慮した技巧などという画法についての解説などを見ていたので、そんな関心もそそられました。

 先日朝日新聞毎日新聞の夕刊?で、同じ時代の他の画家の「牡蠣をを食べる女」などとともに、「少女」のかすかな娼婦性などという見方も指摘されていましたが、そんな関心でも観てしまいました。

 「少女」を添付します。ご鑑賞ください。なお、この画像は、会場で売られていた画集などよりもはるかに鮮明で原画に忠実だと思います。