猛暑 京都で41℃を記録!

 猛暑が続く。
 最近は、朝早く、ゴーヤ、きうり、庭木への水やりを日課にする。
 
 関西電力は、大飯原発を稼働させないとこの夏を乗り切れないという趣旨の談話を発表していたと記憶する。しかし、実際は原発の再稼働にねらいがあることが指摘されていたが、今やこの指摘が当たっていたことが明白になっている。
 関西電力は、大飯眼発の再稼働に成功するとただちに、何基もの火力発電所の発電を停止した。多奈川火力発電所はもともと稼働させていなかったという。
 関西電力は、原発を稼働させなくても対応できたのである。

 7月27日夕方の浪速区民センターでの原発問題の集会は、100人近くが集まり満席の盛況、講師の長尾さんのレジメも詳細かつ丁寧、話の内容もわかりやすく教えられた。原発で発電に使用する燃料のペレットの模型や能測定器を持ち込んでの説明も説得力があった。
 長尾さんがみずから総務省の白書を分析した結果によれば、日本の原発を含む発電所は、4641箇所で、最大出力2億8200万kw時、実際の年間平均稼働率はおよそ47%、フル稼働した場合の年間総出力・供給可能量は、2兆0181億kw時であるという。したがって、原発54基(年間発電量2882億kw時)をやめたとしても、その余の発電所稼働率を10%あげれば、原発分をカバーできるというのである。
 集会のあとの行進は失礼した。
 
 昨年、西成で医療生協が企画した同種の講演会は、京大の今中哲二さんという助教が講演をしたが、放射能汚染や被曝の程度についての基礎的な単位であるベクレルやシーベルトに関する説明もなく、しかも原発を維持するか廃棄するかは住民の選択の問題であるなどという時代遅れの提起であった。
 私は、日頃、講演をする際、中身が多岐にわたり、あるいは専門的な内容の場合は、聴衆の理解のために詳細なレジメを用意するのが誠実な対応だと思っているが、長尾さんの話は、準備も内容もきわめて適切であった。
 おそらく全国各地、津々浦々で、脱原発、自然・再生エネルギーをめぐる大小の講演会・学習会が取り組まれており、その結実の一つが、金曜日毎の首相官邸・国会前での集会・デモになり、さらには先日の17万人の大集会になっているのだろうと思う。明日、29日も大きな集会が全国的に予定されているという。

 毎日、中央では、野田首相の消費税増税案への執着、オスプレイでのアメリカへの無条件の追随、さらにはTPPの推進などにうんざりし、大阪では橋下市長の執拗な公務員・労働組合攻撃のニュースに明け暮れ、しかも連合系の市職員労働組合の橋下への屈服ぶりに呆れ、大津での中学生の自殺問題をめぐる教育現場の崩壊的状況を嘆く。
 公明党議席欲しさに出た橋下への無原則な迎合・追随が、橋下の民主主義・憲法破壊を助長する。 もし、橋下・維新の会がファッシズムに突き進むとすれば、公明党の役割は、歴史的な審判を受けるべく、そして万死に値するであろう。
 神奈川県警のある警察署の30代の5人の警察官が、カラオケの密室で、酔余、20代の女性警察官を呼び出し、衣服を脱がせ、男性警察官の衣服に着替えさせる、キスを強制するなどセクハラの限りを尽くしたという。しかも県警は、いったんは立件は難しいと判断したという(今日の新聞によれば、立件も視野に入れて捜査をすることになったという)。
 
 昂揚の予感はあるが、悲憤慷慨の日々である。